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経営に必要な「言葉の力」

経営に必要な「言葉の力」
経営に必要な「言葉の力」 : 第4回 変革は「言葉」から始まる
投稿者 : admin 投稿日時: 2011-07-22 10:00:44 (543 ヒット)

本連載の第2回では、ハウステンボスの再建を手掛けている澤田秀雄社長の言葉、
第3回では、1999年以来、日産の再建を手掛け、成長路線をリードし続けている
ゴーン社長の言葉を取り上げました。
両者とも、異なる会社、異なる国からやってきて、短期間で「言葉の力」により
文脈(コンテクスト)の共有を図り、改革・成長を成し遂げたリーダーと言えます。

今回は、やはり異なる企業文化出身でIBMを復活させたルイス・ガースナー氏と、
「ハイ・コンテクスト」つまり文脈の共有度が高い中で改革を成し遂げた韓国
サムスングループ前会長の李健煕(イ・ゴンヒ)氏を取り上げます。
今回の参考文献は、『巨像も踊る』(ルイス・ガースナー著、日本経済新聞出版社)、
『サムスン経営を築いた男――李健煕伝』(洪夏祥著、同社刊)です。

ガースナー氏は、マッキンゼーからアメリカン・エキスプレスに転じた後、
合併後のRJRナビスコにCEOとして就任し、93年にIBMのCEOに抜擢されます。
当時は、ITとは無縁の同氏にIBMのトップが務まるのか、という懐疑の声も
あったようですが、異文化出身ゆえ、しがらみなく改革を断行でき、
IBMを見事に復活させて、90年代を代表する経営者となりました(2002年に退任)。

そのガースナー氏も、「言葉の力」を知る経営者です。
「わたしは言葉の力を強く信じている。ある組織がさまざまな関係者に
どのような言葉で語りかけているかを聞けば、その組織がみずからをどうみて
いるかが、かなりよくわかる」(『巨像も踊る』)。
そして就任直後の93年9月、「IBMの新しい企業文化の基礎となる八原則を書き、
特別のメールで全世界の全社員に送信した」のを皮切りに、折々に直接社員に
語りかけたことを同書が明らかにしています。
 
一方、ここ数年、グローバルな存在感がますます大きくなっているサムスン
グループですが、かつては停滞・危機の時代もありました。
87年に父の死に伴って第二代会長に就いた李健煕氏(2008年に退任)は、
就任直後に「第二創業」を宣言したものの、「五〇年ものあいだ続いてきた
体質はあまりにも強固」(『サムスン経営を築いた男』)でした。
そこで、93年に「言葉による変革」に乗り出します。
「ロサンゼルス出張をはじめ、三カ月のあいだ日本やフランクフルトを
まわり四八回におよぶ講演を通じて、一八〇〇人の従業員たちに
自分の考えを述べた。
講演をすべて書き留めると、A4のレポート用紙で八五〇〇ページにもなる」
(同書)。そしてこの間に、「自分から変わらねばならない。妻と子ども
以外は全部変えてみろ」という有名な言葉が生まれました。
同族経営という企業文化の中で「変革」を促し、実行するのは、すさまじい
決意が必要だっただろうと想像します。
 
以上、今回の連載全4回で、「言葉による経営」を駆け足で見てきました。
組織が既存の殻を破って飛躍していくためには、経営者の「言葉の力」が
不可欠であり、そうした経営者の言葉こそが企業ブランドを強固なものに
していくことを、少しでも感じとっていただけたとしたら幸いです。

短い間でしたが当連載におつきあいくださり、ありがとうございました。(連載了)


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